住宅・インテリア照明

和室に合うおしゃれな照明の選び方|和モダン空間の作り方

和室をおしゃれな和モダン空間に変える照明の選び方を徹底解説します。部屋の広さに合わせた明るさの基準から、和紙や竹などの素材選び、シーリングライトやペンダントライトなどの種類ごとの特徴まで、失敗しないレイアウトのコツを詳しくご紹介します。

真鍮製のペンダントライトをあしらうと伝統的な和室がおしゃれに垢抜ける(FUWARI-YAMAGIWA Online Store)

和室は日本の伝統的な住空間であり、心を落ち着かせてくれる特別な場所です。しかし昔ながらの和室は少し古臭い印象を与えてしまうことも。どのようにインテリアを工夫すればよいか悩む方も多いのではないでしょうか。実は、和室をおしゃれな空間へと変えるための最も効果的なアイテムが、照明器具です。照明一つで和室は洗練された和モダンな空間にも、リラックスできる癒しの寝室にも、生まれ変わります。

本記事では、和室の照明を選ぶための基本的なポイントから、照明器具の種類や素材の特徴、そして失敗しないレイアウトのコツまで詳細に解説。一般社団法人日本照明工業会が定める明るさの基準などの専門的な知識も交えながら、初心者の方にもわかりやすくお伝えします。この記事を読むことで、あなたの和室にぴったりのおしゃれな照明を見つけ、理想の空間を実現できるはずです。

和室の照明は、「用途」「明るさ・色温度」「器具・素材」「配置」といった複数の要素を順に検討することで、理想の空間に近づけることができます。それぞれを個別に考えるのではなく、全体のバランスを意識することが、おしゃれで心地よい和室づくりのポイントです。

和室の照明をおしゃれに選ぶための基本ポイント

和室の照明は「用途」「明るさ」「色温度」を基準に考えることで、自分に合った最適な選び方が見えてきます。ここでは、和室の照明選びで失敗しないために押さえておくべき三つの基本ポイントについて、詳しく解説します。これらのポイントを理解し、自分のライフスタイルに合った最適な照明を選びましょう。

和室の用途と目指す雰囲気を明確にする

和室の照明をおしゃれにするための第一歩は、和室の使用目的と理想の雰囲気を明確にすることです。和室は、客間、居間、寝室と、多様な役割に対応できる空間です。用途が異なれば、求められる光の質や明るさも大きく変わってきます。

例えば、客間として使用する場合は、全体を明るく照らし、清潔感と格式を感じさせる照明が適しています。一方、寝室として使用する場合は、眩しさを抑えた柔らかな光で、リラックスできる空間を作ることが求められます。用途を明確にすることで適切な照明を選ぶことができ、失敗を防げます。

さらに、目指すインテリアのテイストを具体的にイメージすることも重要です。例えば伝統的な純和風の空間を維持したいのか、現代的な要素を取り入れた和モダンな空間にしたいのかによって、選ぶべき照明のデザインは異なります。和モダンを目指すのであれば、直線的なデザインや異素材を組み合わせたスタイリッシュな照明を選ぶと、おしゃれな雰囲気が引き立ちます。純和風であれば、和紙や竹などの自然素材を使用した温かみのある照明がよく馴染みます。

このように、用途と目指す雰囲気を掛け合わせて考えると、和室の魅力を最大限に引き出す、おしゃれな照明選びができます。自分や家族がその和室でどのように過ごしたいのかを想像してみることが、理想の空間づくりの出発点です。

部屋の広さに適した明るさを確保する

照明を選ぶ上で重要なのが、部屋の広さに適した明るさを確保することです。明るさには、光源から発せられる光の量(光束)を表す、ルーメン(lm)という単位が用いられます。

明るさが不足していると、部屋全体が暗く沈んだ印象になり、逆に明るすぎると落ち着かない空間になってしまいます。一般社団法人日本照明工業会が定めるLED照明器具の適用畳数の基準を参考に、適切な明るさを選びましょう。この基準によると、例えば4.5畳であれば約2200から3200ルーメン、そして6畳であれば約2700から3700ルーメンが目安とされています。

ただし、和室は、畳や襖などの素材が光を吸収しやすいため、洋室よりも少し暗く感じることがあります。そのため、基準値よりも少し明るめの照明を選ぶか、調光機能付きの照明を選ぶことをおすすめします。

調光機能があれば、読書をする時は明るく、くつろぐ時は暗くするといったように、状況に合わせて明るさを自由に調整できます。また、高齢者が使用する場合は、視力の低下も考慮しましょう。その場合はより明るい光が必要になるため、さらに一段階上の明るさを選ぶ配慮が必要です。

部屋の広さLEDシーリングライトの 明るさの目安LEDペンダントライトの 明るさの目安
4.5畳約2200~3200 lm約1900~2800 lm
6畳約2700~3700 lm約2400~3300 lm
8畳約3300~4300 lm約2900~3800 lm
10畳約3900~4900 lm約3500~4400 lm
12畳約4500~5500 lm約4000~4900 lm

光の色温度で空間の印象を変える

光の色温度は、和室の雰囲気を決定づける重要な要素です。色温度はケルビン(K)という単位で表されます。

数値が低いほど赤みを帯びた暖かい光になり、数値が高いほど青みを帯びた涼しげな光になります。和室に最も適していると言われているのが、約3000ケルビンの電球色。夕暮れ時のような温かみのある光で、畳や木材などの自然素材の美しさを引き立て、リラックス効果を高めてくれます。寝室や居間として和室を使用する場合に、最適な色温度です。一方で、書斎や子供の勉強部屋として和室を使用する場合は、約5000ケルビンの昼白色が適しています。昼白色は、自然な太陽光に近い色合い。文字が読みやすく、集中力を高める効果があります。

最近では、電球色から昼白色まで色温度を自由に変更できる、調色機能付きの照明も多く販売されています。時間帯や用途に合わせて光の色を変えれば、一つの和室で多様な過ごし方ができるようになります。例えば、日中は昼白色にして爽やかな空間で家事や仕事を行い、夜は電球色にして落ち着いた雰囲気でお酒を楽しむ、といった使い方が可能です。

光の色温度を意識して選ぶことで、和室の表情を照明で豊かに変化させ、おしゃれで魅力的な空間を演出することができます。自分のライフスタイルに合わせて、最適な光の色を選ぶようにしましょう。

和室をおしゃれに演出する照明器具の種類と特徴

和室をおしゃれで立体感のある空間にするコツは、空間全体を照らすものとアクセントとなる照明を組み合わせることです。

和室に取り付ける照明器具にはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴と魅力があります。用途に合わせてこれらを使い分けると、和室のインテリア性は格段に向上します。ここでは、和室によく使われる代表的な四つの照明器具について詳しく解説します。それぞれの特徴を把握して、あなたの和室に最適な照明器具を見つけてください。

空間全体を明るく照らすシーリングライト

シーリングライトは、天井に直接取り付けるタイプの照明器具。高い位置から空間全体を均一に明るく照らすことができます。和室においては、天井の圧迫感を減らして部屋を広く見せる効果もあります。最近では、和モダンな空間に合う薄い丸形のものや、和紙調のアクリルカバーを使用したものなど、和室に合うおしゃれなデザインの照明が豊富に揃っています。和室の雰囲気を損なわずに十分な明るさを確保したい場合の、最も実用的な選択肢です。また、調光・調色機能付きのリモコンが標準装備されていることが多く、使い勝手の良さも大きな魅力です。

天井にすっきりと収まるため、他のインテリアの邪魔をせず、どのようなテイストの和室にも合わせやすいというメリットもあります。照明器具にぶつかる危険性がないのも、特に子供が遊ぶスペースとして利用する場合の大きな利点でしょう。シーリングライトを選ぶ際は、和室の木部や畳の色と調和するデザインのものを選ぶと、空間全体に統一感が生まれます。機能性とデザイン性を兼ね備えたシーリングライトは、おしゃれな和室づくりにおいて欠かせない照明と言えます。

シーリングライトは天井に直接取り付けるため、すっきりとした空間になる―バウムII(YAMAGIWA Online Store)

和モダンのアクセントになるペンダントライト

ペンダントライトは、天井からコードやチェーンで吊り下げるタイプの照明器具です。視界に入りやすいため、照明器具そのもののデザインがインテリアの重要なアクセントになります。和室の照明としてペンダントライトを取り入れると、空間に立体感が生まれ、一気におしゃれな和モダン空間へと変貌します。和紙や竹で作られた伝統的なデザインのものから、ガラスや金属を使用した現代的なデザインのものまで、幅広い選択肢があるのが特徴です。落ち着きのある空間を演出したい時は、食卓の上や座卓の中心に合わせて吊るし、光の重心を下げるといいでしょう。

ペンダントライトは視界に入りやすいため、和室においても照明器具そのもののデザインがインテリアの重要なアクセントになる(Twilightペンダントライト ブラス-YAMAGIWA Online Store)

ペンダントライトを取り入れる際は、コードの長さを適切に調整する必要があります。長すぎると生活の邪魔になったり圧迫感を与えたりすることがあり、短すぎると空間のアクセントとしての効果が薄れてしまいます。和室で座って過ごすことを想定し、床から照明の下端までの高さが適切な位置になるように調整することが、美しく見せるコツです。

また、ペンダントライト単体の光量では部屋の隅まで光が届かないことがあります。その場合は、ダウンライトやスタンドライトなどの他の照明器具と組み合わせて使用することをおすすめします。

間接照明として活躍するフロアランプ

フロアランプは、床や家具の上に置いて使用する照明器具です。和室においては、メインの照明を補う補助照明として非常に重宝します。部屋の隅や床の間などにフロアランプを配置すると、壁や床に光が反射し、空間に奥行きと柔らかい陰影を生み出せます。この陰影は、和室の落ち着いた雰囲気をより一層引き立てます。コンセントがあればどこにでも設置できるため、模様替えの際に柔軟に対応できるのも大きなメリットです。

フロアランプは印象的な陰影で和室の雰囲気を引き立てる―MAYUHANA(YAMAGIWA Online Store)

おしゃれな和室には、背の低いタイプの照明が特におすすめです。畳の上や床の間に直接置くと良いでしょう。和紙や木材など素材にこだわったフロアランプは、点灯していない時でも美しいインテリアオブジェとして目を楽しませてくれます。モダンな雰囲気を目指す場合には、ガラスや金属をつかったものを選ぶといいでしょう。

夜、寝る前のリラックスタイムには、メインの照明を消して、フロアランプの優しい光だけで過ごすのもおすすめです。

壁面を美しく彩るブラケットライト

ブラケットライトは、壁面に取り付けるタイプの補助照明です。空間に広がりを持たせるとともに、壁の素材感や陰影を美しく浮かび上がらせる効果があります。和室においては、床の間や飾り棚の近くに設置されることが多いです。また、廊下から和室へと続く入り口付近に設置するのもおすすめです。足元を安全に照らしつつ、空間の連続性を演出することもできます。壁面に光のアクセントを加え、ホテルのような高級感のあるおしゃれな和室にできる照明です。

ブラケットライトは壁面に光のアクセントを加え、和室空間に奥行きを与える-TALIESIN 3 WALL SCONCE オーク(YAMAGIWA Online Store)

ブラケットライトの設置には、壁の内部に配線を通す電気工事が必要になる場合がほとんどです。新築やリフォームのタイミングで計画することをおすすめします。最近では、コンセントから電源を取る工事不要のタイプも販売されているため、手軽に後付けしたい場合や賃貸住宅の場合はそちらを検討しましょう。

照明器具の種類主な用途和室における特徴と効果
シーリングライト全体照明天井に直接取り付ける。空間が広く見え、実用性が高い。
ペンダントライト局所照明・アクセント天井からコードやチェーンで吊り下げる。デザイン性が高く、空間の主役になる。
フロアランプ補助照明床や家具の上に置いて使用する。床に近い位置から柔らかな光を放ち、くつろぎの空間を演出する。
ブラケットライト壁面照明・演出壁面に取り付ける。壁面に陰影を作り出し、高級感や奥行きを感じさせる効果がある。

おしゃれな和室の照明にぴったりの素材の選び方

照明の素材は光の質と空間の印象を大きく左右するため、和室では自然素材との調和を意識して選ぶことが重要です。

ここでは、和室の照明にぴったりな代表的な四つの素材について、その特徴と選び方を詳しく解説します。素材の特性を理解して、理想の照明を見つけてください。

柔らかな光を透過する伝統的な和紙素材

和紙は、和室の照明の定番であり、古くから愛されてきた素材です。和紙を通した光は、直接的な眩しさが抑えられ、柔らかく空間全体を包み込みます。柔らかな光には人の心を落ち着かせる効果があり、寝室や居間として使う和室に最適です。また、和紙の繊維が作り出す独特の模様は、消灯時にも美しい和の風情を感じさせてくれます。伝統的な提灯型のデザインから、現代の建築家がデザインしたモダンな形状のものまで、幅広いバリエーションが存在します。

和紙素材の照明を選ぶ際は、水気や破れに弱いというデリケートな側面を考慮しましょう。掃除の際は濡れた布を使わず、柔らかいハタキなどで優しくホコリを払う程度にとどめる必要があります。最近では、和紙の風合いを再現しつつ耐久性を高めたアクリルや、特殊な樹脂コーティングを施した素材も登場しています。小さなお子様がいるご家庭や、お手入れの手間を省きたい場合は、これらの代替素材も選択肢の一つです。

自然の温もりを感じる無垢材や竹素材

木材や竹を使用した照明は、和室と見事に調和し、空間に一体感をもたらします。無垢材を使用した照明は、年月を経るごとに色合いが変化していく経年美化を味わうことができます。ヒノキやスギなどの国産材を使用したものは、特に純和風の空間によく合います。一方、竹素材を使用した照明は、細く割った竹を編み込んだ繊細なデザインが特徴で、竹の隙間から漏れる光が壁や天井に美しい縞模様の影を落とします。

これらの自然素材の照明は、手仕事の温もりが感じられ、空間に上質な落ち着きを与えてくれます。和モダンな空間を目指す場合は、ウォールナットなどの濃い色の木材を使用した照明を選ぶと、空間が引き締まり、スタイリッシュな印象になります。フランク・ロイド・ライトやハンス‐アウネ・ヤコブソンなど、海外のデザイナーが手がけた照明を空間のアクセントにするのもよい選択肢です。

天然木材を使った北欧デザインの照明は和室でも印象的なアクセントになる―ヤコブソンランプ ペンダント(YAMAGIWA Online Store)

自然素材は一つ一つ表情が異なるため、自分だけの特別な照明という愛着を持つことができるのも魅力です。

レトロモダンな雰囲気を醸し出すガラス素材

和室にガラス素材の照明を取り入れると、独特のおしゃれな雰囲気を演出することができます。透明なガラスだけでなく、乳白色のガラスや、気泡が入ったガラス、そして切子細工のような模様が施されたガラスなど、さまざまな種類があります。光を柔らかく拡散させる乳白色のガラスは、和室の落ち着いた雰囲気を損なうことなく、上品な明るさを提供してくれます。模様が入ったガラスは、点灯時に光の屈折によって壁や天井に美しい模様を描き出し、幻想的な空間を作ります。

特に古い日本家屋をリノベーションした空間や、和洋折衷のインテリアを目指す和室には、ガラスのペンダントライトが非常によく似合います。ガラスの透明感と和室の雰囲気のコントラストで、洗練された和モダン空間が完成します。個性的な空間づくりを目指す方におすすめの素材です。

スタイリッシュに引き締める金属素材

アイアンや真鍮、そして銅などの金属素材を使用した照明は、和室に現代的なエッセンスを加えるのに最適です。無骨で硬質な金属素材を和室に取り入れることで、全体にメリハリが生まれ、スタイリッシュな和モダン空間が完成します。特に、黒いアイアン素材は、空間を引き締めるアクセントとしてとても効果的です。障子の桟や柱の直線的なデザインと呼応して美しい調和を見せます。

真鍮や銅の照明は、特有の鈍い光沢で和室に高級感をプラスしてくれます。光が直接目に入らないよう、セードの形状に工夫がされているものを選ぶと、和室でのくつろぎを妨げません。また、金属の冷たい印象を和らげるために、内側がゴールドに塗装されているものや、木材と組み合わされているデザインのものを選ぶのも良い方法です。伝統的な和の空間に異素材である金属を取り入れることで、洗練された都会的な和室を実現できます。

素材和室に与える印象と効果メンテナンス性と特徴
和紙柔らかく温かみのある光 リラックス効果水気に弱い ハタキ等で優しくホコリを払う必要あり
木材・竹自然の温もり 和室の建材と一体感経年変化を楽しめる 極端な乾燥や湿気には注意が必要
ガラスレトロモダンで幻想的な雰囲気 上品な明るさ定期的な拭き掃除が必要
金属素材空間を引き締める スタイリッシュで現代的真鍮などは経年変化で、 アンティークな風合いに

実際の照明の見え方や素材の違いは、写真だけでは分かりにくい部分もあります。ショールームでは、和紙や木材などの質感や光の広がり方を体感しながら比較できます。YAMAGIWAの直営ショールーム(東京・名古屋・大阪)

失敗しない和室照明の設置とレイアウトのコツ

照明は選び方だけでなく配置によって印象が大きく変わります。おしゃれな照明器具を選んでも、設置方法やレイアウトを間違えてしまうと、和室の魅力は半減してしまいます。美しい和室づくりのために、設置位置や高さ、組み合わせを意識しましょう。

ここでは、和室の照明設置において失敗しないための具体的なレイアウト手法と、技術的な注意点について詳しく解説します。これらのポイントを確認して、完璧な和室づくりを目指してください。

天井の高さとペンダントライトのコード長のバランス

ペンダントライトを和室に設置する際に最も気をつけなければならないのが、天井の高さとコードの長さのバランスです。和室の場合は座って過ごすことが多いため、照明の位置が高すぎると空間が間延びして見えてしまいます。逆に、低すぎると立ち上がった際に頭をぶつけてしまう危険性があります。

座卓やテーブルの上に設置する場合の理想的な高さは、天板から照明の下端までが約60から80センチメートルになる位置です。下に家具を置かない場合は、床から照明の下端までが約180から190センチメートルになるように設定しましょう。この高さであれば歩行の邪魔にならず、美しく見えます。

コードの長さを調整できる機能がついたペンダントライトを選ぶと、設置後に微調整ができるため、失敗を防ぐことができます。また、コードが長すぎて余ってしまう場合は、市販のコードリールやコードアジャスターを使用して美しくまとめる工夫が必要です。オンラインで購入する際はYAMAGIWAなど照明専門メーカーの公式ストアなどを選ぶと、コードカットサービスが利用でき、安心です。

視線の高さと照明の位置関係を計算して、最適なバランスを見つけましょう。

一室多灯照明で立体感のある和室を作る手法

和室を劇的におしゃれに見せるテクニックとして、一室多灯という照明手法を取り入れるのもおすすめです。一室多灯とは、部屋の中央に一つの大きな照明を置くのではなく、複数の小さな照明を分散して配置する手法のことです。例えば、天井にはシンプルなダウンライトや小型のシーリングライトを設置し、部屋の隅にはフロアスタンドを置き、床の間にはブラケットライトを配置するといった具合です。複数の光源を組み合わせることで、明るい場所と暗い場所のグラデーションが生まれ、和室に豊かな立体感と奥行きをもたらします。

この手法の利点は、状況に合わせて必要な照明だけを点灯できるため省エネにつながることと、気分に応じた雰囲気作りが容易になることです。読書をする時は手元を照らすタスクライトを点け、リラックスする時は間接照明だけにするなど、光の演出を自在に操ることができます。

また、一室多灯の場合は、すべての照明の色温度を統一しましょう。電球色で統一すれば、まとまりのある落ち着いた空間を創り出すことができます。一室多灯照明は、和モダン空間の完成度を飛躍的に高めてくれます。

既存の配線器具の確認と取り付け時の注意点

新しい照明器具を購入する前に必ず確認しておかなければならないのが、既存の照明の配線器具の種類です。

日本の住宅で最も一般的に使用されているのは、引掛シーリングと呼ばれる配線器具。照明側の引掛けシーリングキャップを差し込んでひねるだけで簡単に照明を取り付けることができます。電気工事、工具共に不要ですが、角型引掛シーリングや丸型フル引掛シーリングなど、いくつかの種類があります。

簡易取り付け型は、引掛シーリングボディに、スタットをネジで固定して取り付ける方式です。通常の引掛けシーリングより手間はかかりますが耐荷重が高く、シャンデリアなど重い器具やダクトレールも安全に設置できます。電気工事は不要ですが、引掛シーリングボディの形状によっては工具による施工が必要です。

直結線仕様の照明器具は、電気工事業者による施工が必要です。

購入予定の照明の配線器具の種類は、必ず事前にメーカーの仕様書などで確認しましょう。確認を怠ると、いざ取り付けようとした時に規格が合わず、電気工事の業者を手配しなければならない事態に陥ることがあります。また、賃貸物件の場合は天井に穴を開けるような照明器具の設置ができません。事前の確認作業は確実に行いましょう。

また、古い和室の場合、配線器具が劣化していたり、現代の重い照明器具に耐えられない構造になっていたりすることがあります。重量のあるペンダントライトなどを取り付ける際は、天井の強度も併せて確認しましょう。不安な場合は専門の電気工事士に相談することをおすすめします。照明メーカーの公式オンラインストアや、ショールームなどでも相談できます。

配線器具の種類電気工事工具の準備耐荷重(目安)
引掛シーリング不要不要~5kg
取付簡易型不要天井側の配線器具により異なる~10kg
直結線仕様必要業者による工事のため不要器具による

和室の照明をおしゃれにするためのまとめ

この記事の要点をまとめます。

  • 和室の用途と部屋の広さに合わせて、適切な明るさと色温度の照明を選ぶことが重要
  • シーリングライトやペンダントライトなど、照明器具の種類ごとの特徴を理解して配置する
  • 和紙や竹、無垢材やガラスなどの素材を取り入れることで、和モダンな雰囲気を演出できる
  • 検討する際は、事前に必ず天井の高さや既存の配線器具を確認
  • 一室多灯照明を取り入れると、立体感のある空間ができる

和室の照明選びを工夫して、心からリラックスできる、快適でおしゃれな空間を作り上げてください。

具体的な照明選びや組み合わせに迷った場合は、実際に製品を体験しながら相談できるショールームの利用もおすすめです。